「家族を扶養しているけれど、リゾートバイトに挑戦してみたい」――そんな相談を多く耳にします。実際、扶養内で働く人がリゾバに参加するケースは年々増えています。とはいえ、収入制限や社会保険の扱いには注意が必要です。
ここでは、扶養家族を持つ人が安心してリゾートバイトに参加するための勤務条件とポイントを解説します。
1. 「扶養内で働く」とはどういうことか
扶養内とは、家族（配偶者や親など）の社会保険・税金上の扶養に入っている状態のことです。扶養を維持するためには、年間の収入が一定額を超えないことが条件になります。
- 税法上の扶養：年収103万円以下（所得税がかからない）
- 社会保険上の扶養：年収130万円未満（勤務先が厚生年金・健康保険加入者の場合）
つまり、扶養内で働くなら年収103万円〜130万円の範囲内で調整する必要があります。リゾートバイトでは「短期・期間限定」で働くスタイルが多いため、これを上手に活用することがポイントです。
2. 扶養内で働けるリゾートバイトの条件
派遣会社や勤務先によって条件は異なりますが、以下のようなケースなら扶養内で働きやすい傾向があります。
- 短期勤務（1〜2ヶ月以内）の案件を選ぶ
- 時給1,100〜1,300円前後×週4日・1日6時間以内で調整
- シーズン限定（夏休み・年末年始など）に集中して働く
- 給与が複数月にまたがる場合は「振込月」を確認し、年間収入を調整
派遣会社に「扶養内で働きたい」と伝えれば、条件に合う案件を紹介してもらえることが多いです。
3. 社会保険・雇用保険への加入条件
勤務時間が一定以上になると、社会保険や雇用保険に加入義務が発生する場合があります。
- 週20時間以上、かつ31日以上の雇用見込み → 雇用保険加入
- 週30時間以上勤務 → 社会保険加入対象
扶養を外れて自分で保険に加入することも可能ですが、一時的なリゾバなら加入義務が発生しない範囲で働く方が手続きが簡単です。
派遣会社によっては「社会保険加入なし」の短期案件も用意されています。
4. 住み込みでも家族との両立は可能？
リゾートバイトの多くは住み込み勤務ですが、家族を扶養している人でも参加することは可能です。以下のような工夫をすると無理なく両立できます。
- 短期（1週間〜1ヶ月）のみ参加して帰省を繰り返す
- 近県のリゾート地を選び、休日に帰宅できる距離で勤務
- 勤務期間中はオンラインで家族と連絡を取る
- 家族に負担がかからない時期（学校休み・親戚サポート時）を選ぶ
派遣担当者に「家庭の事情で長期は難しい」と伝えると、柔軟な勤務スケジュールを提案してもらえます。
5. 扶養を外れて働く選択肢もある
もし「しっかり稼ぎたい」「長期で安定的に働きたい」という場合は、一時的に扶養を外れて働くことも検討できます。
- 年収130万円を超える → 自分名義で社会保険・年金に加入
- 年収150〜200万円以上を目指すときは「フルタイムリゾバ」もあり
- 勤務後に再び扶養に戻ることも可能（派遣会社に相談）
扶養を抜けても、リゾート地での住み込み勤務なら生活費を抑えながら収入を得られるため、トータルでは大きな負担にならないケースもあります。
6. 扶養内リゾバの実例
たとえば、扶養内希望の主婦Aさん（45歳）は、夏と冬の各1ヶ月だけ短期リゾバに参加。年間収入は約80万円に調整し、税・保険上の扶養を維持しています。
「短期だから家族の生活にも影響が少なく、非日常の仕事を楽しめる。毎年の気分転換にもなります」とのこと。短期間でも確実に働ける仕組みが、扶養内リゾバの魅力です。
まとめ：扶養内でもリゾバは十分可能
家族を扶養している人でも、勤務条件を調整すればリゾートバイトに参加できます。重要なのは、
- 収入の上限を把握しておくこと
- 短期・時短勤務を選ぶこと
- 派遣会社に扶養内希望を伝えること
扶養を維持しながら働くことで、家庭も仕事も両立しやすくなります。リゾバは「生活を変えすぎない働き方」として、家族を支える世代にもやさしい選択肢です。
