「もう一度、働く喜びを感じたい」「退職後の時間を有意義に使いたい」――そんな思いから、定年後にリゾートバイト(リゾバ)を始める人が増えています。かつて若者の仕事とされていたリゾバは、いまやシニア世代の新しいライフスタイルとして注目を集めているのです。
ここでは、定年後にリゾバを選ぶ人たちの背景と、その魅力的な生き方を紹介します。
1. 「働く」ことを通じて社会とつながる
退職後、生活リズムが急に変わり「人との関わりが減った」「時間を持て余す」と感じる人も少なくありません。リゾートバイトは、そんな中で再び社会とつながる絶好の機会になります。
- 全国から集まる人々と出会える
- チームで働くことで仲間意識が生まれる
- お客様とのコミュニケーションを楽しめる
孤立しがちなシニア世代にとって、「社会との再接続」ができる環境は大きな魅力です。特に接客や裏方業務では、長年の人生経験がそのまま接遇スキルとして活かされます。
2. 「旅するように働く」自由なスタイル
定年後のリゾバ最大の魅力は、旅と仕事を両立できる点です。住み込みの寮があるため、全国の観光地を転々としながら働けます。
- 北海道の温泉地で夏を過ごす
- 沖縄の離島で冬を越す
- 四季に合わせて全国を移動する
まさに「第二の青春」ともいえるライフスタイル。仕事をしながら旅を楽しみ、土地の文化や人との出会いを通して毎日が新鮮に感じられます。
3. 体を動かしながら健康を維持できる
定年後にリゾバを選ぶ理由のひとつに、「体を動かして健康を保ちたい」という思いがあります。座りがちな生活から一転、軽作業や接客を通して自然と運動量が増えるため、健康維持やストレス解消にもつながります。
- 毎日の立ち仕事で適度な運動に
- 自然の中での生活で心身がリフレッシュ
- 規則正しい生活リズムが身につく
特に「健康寿命を延ばしたい」「まだまだ現役でいたい」というアクティブシニアにとって、リゾートバイトは理想的な環境です。
4. 経済的にも無理のない“プチ収入”スタイル
年金だけでは少し不安……という人にとっても、リゾバは魅力的な選択肢です。寮費・光熱費・食費が無料の求人が多いため、生活費を抑えながら収入を得られる点が支持されています。
- 家賃・光熱費の負担ゼロで貯蓄に回せる
- 期間限定で働けるため、疲れをためずに続けられる
- 短期勤務を繰り返して年間を通して安定収入に
働くことで収入だけでなく、「お金を稼ぐ実感」や「社会に貢献している充実感」も得られるのがポイントです。
5. 新しい挑戦としての“生涯現役”意識
リゾートバイトを選ぶシニア世代の多くは、「まだできる」「まだ挑戦したい」という前向きなマインドを持っています。長年会社員として働いた経験を活かしながら、肩書にとらわれない自由な生き方を楽しむのです。
たとえば――
- ホテルでの接客経験を活かす元営業職
- 清掃業務で手際の良さを発揮する元主婦
- 登山や釣りを趣味に、自然に囲まれた仕事を選ぶ人
リゾート地での勤務は、「働く=生きがい」という新しい価値観を再確認する時間でもあります。
まとめ:定年後リゾバは“自由と再発見”の働き方
定年後にリゾートバイトを選ぶ人たちは、「もう一度、社会とつながりたい」「自分らしく生きたい」という思いで行動しています。働く場所を変えるだけで、日常は驚くほど豊かになるのです。
リゾバは単なる仕事ではなく、人生の再スタートを楽しむための舞台。第二の人生を旅のように軽やかに――それが、今のシニア世代に支持される理由です。
