リゾートバイトは「旅行気分で働ける」と人気がありますが、高校生でも参加できるのでしょうか？結論から言えば、高校生がリゾートバイトをすることは可能な場合もありますが、制限が多いのが現実です。校則・保護者の同意・労働基準法など、複数のルールが関係します。ここでは、高校生が働く際に確認すべきポイントを分かりやすく解説します。
1. 高校生のリゾートバイトは基本的に「制限付き」
多くのリゾートバイト求人には「18歳以上」や「高校生不可」と明記されています。これは、リゾート地の勤務が遠方・住み込みであることが多く、保護者の同意や学校の許可が取りにくいためです。また、未成年を長期間親元から離して勤務させることへの安全面の配慮もあります。
ただし、条件によっては例外もあります。
- 通勤可能な地元リゾート施設（テーマパーク・温泉街など）
- 短期・日帰りのイベントスタッフ
- 保護者・学校の承諾がある場合
つまり、「通える範囲」「短期間」「保護者同意あり」の3つがそろえば、高校生でも働けるケースがあります。
2. 校則によるアルバイト制限
高校によっては「アルバイト禁止」「事前届出制」などのルールが存在します。リゾートバイトのように宿泊を伴う勤務は、ほとんどの学校で事前許可が必要です。
- アルバイト届の提出（学校への申請）
- 保護者の署名または同意書
- 試験期間・長期休暇中のみの許可
特に「校外での宿泊勤務」はトラブル防止のため厳しく制限されることがあります。必ず担任または進路指導の先生に確認しましょう。
3. 親の同意が必要な理由
未成年（18歳未満）は法的に親権者の同意がないと労働契約を結べないとされています。これは民法第5条によるもので、親の同意がなければ契約自体が無効になる可能性があります。
- 派遣登録時に保護者の同意書が必要
- 住み込みの場合は親権者の承諾書を提出
- 緊急時の連絡先として親の情報登録が必要
派遣会社や求人サイトの多くは、高校生の応募時に自動的に親の同意確認が求められる仕組みを採用しています。
4. 労働基準法による制限
高校生（18歳未満）は、労働基準法で働ける時間や業務内容に制限があります。
- 22時〜翌5時の勤務は禁止（夜間勤務NG）
- 危険・有害業務（重機操作・酒類提供など）は従事不可
- 1日8時間、週40時間を超える労働は禁止
- 休日は週1回以上必ず与えなければならない
これらを守らずに雇用すると、企業側が罰則を受ける可能性もあるため、高校生可の求人は限定的です。
5. 高校生がリゾバを体験したいときの代替案
もし「旅をしながら働く」体験をしてみたいなら、以下のような方法もあります。
- 地元の観光施設やカフェで短期アルバイト（接客の基本を学べる）
- 地域イベントのボランティア参加（観光業の雰囲気を味わえる）
- 大学生になってからのリゾートバイト挑戦（自由度が大幅に上がる）
高校生のうちは、安全と学業を優先しながら、無理のない範囲で社会経験を積むのが理想です。
まとめ：高校生のリゾバは「条件付きで可能」
高校生でもリゾートバイトをすることは不可能ではありません。ただし、校則・保護者の同意・労働基準法の制約という3つの壁をクリアする必要があります。
まずは学校と家庭でしっかり話し合い、「どんな形なら安全に働けるか」を確認しましょう。焦らず、正しい手続きを踏んでチャレンジすることが、安心して働く第一歩です。
