リゾートバイトの魅力を語る体験談:自由な生活と新たな出会いが待つ場所

23歳女性 リゾートバイト職場の人と一緒に生活するということ

2013年の秋から冬にかけて3か月ほど、国内の某有名観光地の老舗旅館で仲居として住み込みで働いていました。

私は東京生まれの東京育ち、大学は海外と、日本国内の地方の暮らしを知らず、大学院進学までのギャップイヤーを使って東京以外で生活をしてみたいと思い、外国人にも人気の地方の島の観光地で働くことを決めました。

1年の期限付きで引っ越しとなると大事になってしまうので、住居や食事の提供がある住み込みの仕事を希望しました。

部屋は一緒に働く人たちとの共有で、ルームシェア、ハウスシェアの形でした。

到着最初の1日は、初めての土地、初めての仕事、うまくできるか心配で少し心細い気持ちにもなりましたが、同室になった人が年も近く、趣味もあったのですぐにとても仲良くなり、休日は一緒に近隣の温泉に行ったりと楽しい時間を過ごしました。

島にはコンビニなどがなかったのですが、ある時私が体調を崩し死んだように朽ち果てていた時、彼女がわざわざ出かけていろいろと差し入れを買ってきてくれて…今でもとても感謝しています。

とはいえ、住み込みの仕事は四六時中仕事の人と一緒にいることになるので、精神的に大変な部分もありました。

特に旅館の仕事は朝と夕方~夜と、休憩こそ挟みますが時間が長く、寮も職場の近隣で1日中仕事のような気分です。

たまの休日で日中外出しても、帰り道には「職場に帰る…」という気分になって、あまり帰宅がほっとするものではなかったのが正直なところです。

家が先輩と一緒になった人などは、やはり気疲れがとれないとも言っていました。

とはいえ全体的にはせっかく東京から離れて地方まで来たということで、数少ない休日を使って少し足を延ばして近隣の名所に行ったり充実した日を過ごしました。

もっとも、なかなか職場の仲間内で休みを合わせるのが難しいので、一人遊びができないと手持無沙汰になってしまうかもしれません。

他にメリットとしては、住居と食事の提供があるので、お金もたまりやすかったです。

どんな理由で、どんな目的で住み込みの仕事をするのか、住み込みでどんな仕事をするのかで経験や感じることは大きく変わってくると思います。

住み込み仕事をする上で1番大切なのは、仕事とプライベートの時間の心理的な切り替えをしっかりすることだと思います。

先に書いたように、どうしても「ずーっと微妙に仕事モード」な感じがしてしまうので、心の底から落ち着ける時間というのが普通の仕事に比べて取りにくいです。

休日は積極的に外出する、本音で話せる仲間を見つけるなどできると、バランスを取りながら働けるのではないでしょうか。

はじめてのリゾートバイト寮生活は散々だった

私は現在40代の女性です。

私は子供の頃からなりたい職業や憧れの仕事などなくせっかく希望通りの進学校に入学出来たのに
進学を諦めざるを得ない状況に陥っていました。

高校三年生になって慌てて就職先を探す私には、まず何処に行くか?が先でした。

どんな仕事か?は二の次で知らない土地に住む事に不安があったからです。

就職組はとっくに就職先を決めている中で私は夏休みも返上で仕事探しをする事になりました。

進学コースにいた私は誰も相談にのってくれる先生もおらず
自力で探すしかなかったんです。

そんな中、新しい求人が追加されたというので見に行って見ると
寮付きで手取りの給料が高額の仕事がありました。

寮に住む予定の同級生も複数いましたが、みんな2人部屋とか4人部屋。

私は他人と同じ部屋は無理だと感じていたので一人部屋の寮に飛びつきました。

しかも新築でエレベーター付き、家具もついてるんです。

即決して先生にお願いしました。

面接を得て就職したのは地方都市。

ホテルの仕事でしたが引っ越し当日私が目にした建物はビジネスホテルのような寮です。

勤務先のホテルからも徒歩5分。

ホテルは老舗だけあって、素敵な内装でした。

男子寮は離れた所にあったそうですが女子寮のような建物とは比較にならないほど
粗末な建物だったと聞きました。

研修も終わり、実務に入った私たちは
寮生活の厳しさを痛感する羽目になりました。

同期だけでワンフロアに集められたのが良かったと思ったのは最初だけで
勤務時間がバラバラなのに朝から晩まで煩いし、洗面所やトイレの使い方が汚いんです。

掃除当番は持ち回りだったのですが、ルールを守る人は数人だけ。

仕方なく私が掃除をしていました。

寮長も厳しい人で門限に一秒でも遅れたら入れてもらえない。

目覚まし時計を止め忘れても怒られる。

階下にいる先輩からうるさいと怒鳴られたり、棒で床をつついてきたりもする。

共同の洗濯室や台所も先輩が優先されるとかで次第に使わなくなりました。

寮生活に我慢できずに私は退社しましたが、向いている人にとっては快適だと思います。

自分の性格と比較してから決めるといいかもしれないですね。

リゾートバイト38歳女憧れの離島住まいの現実

私がしていたのはいわゆる「リゾートバイト」です。

海の綺麗な南の離島、仕事場はお洒落でこじんまりとしたホテル、これまたお洒落なカフェが併設されていて、空いた時間には近くのビーチでひと泳ぎ!住むところ完備!食事付き!……なーんて夢のようなバイト!
の、はずでした。

寮としてあてがわれたのは、古くてボロボロの元民宿だった建物の一室。

たったの4畳半。

トイレ、シャワー、洗面は共同。

ベランダもなく、洗濯物は廊下に干すしかない。

壁が薄くて隣の部屋でティッシュを引き抜く音がはっきり聞こえるほど。

部屋にいる時は毎日息を潜めていました。

唯一のメリットは窓から海が見えること。

それだけ。

仕事内容もハード過ぎて、海に泳ぎに行く元気も残りませんでした。

すぐ目の前なのに。

毎日毎日朝から夜中までホテルの掃除やお客さんのお出迎えやお見送り、カフェでの接客や調理、従業員の食事の支度まで……。

昼休みはカフェの中休みで2~3時間ありましたが、洗濯してちょっと休めばもう終わり。

すぐに夜営業の仕込みの時間。

ランチの片付けが長引けば、そのわずかな昼休みすら無くなってしまいます。

店で出すケーキも作らないといけない。

休憩時間が全然無い日が続くこともよくありした。

閉店時間を過ぎてもだらだらと居残るお客さんが憎く思えてくるほど。

夜は夜でお酒を出していたので23時閉店で、その後1~2時間かけて後片付けや掃除や発注をしていました。

1人で。

しかも夏場は稼ぎ時だからと、定休日はゼロでした。

朝から夜中まで働いで、休みゼロ。

毎日毎日、寮と店の往復。

目の前に海があるのに。

周りは南国への旅行を楽しんでいる人たちばかりなのに。

しかもそれだけ働いても固定給で、ある時労働時間を計算して時給を出してみたら200円程でした。

しかもそこから家賃と食費を抜かれて、手元に残るのはほんのわずか。

なにもかもが最初に聞いていた話とはかけ離れていました。

ですが、元々の部屋を引き払って来ていたので、そう気付いた時にはもう引き返せない状況でした。

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