面談時に聞くべき5つの質問でブラック求人を避ける

求人票には「未経験歓迎」「高時給」「働きやすい環境」などの魅力的な言葉が並びますが、実際に働いてみると「思っていた条件と違う」「休みが取れない」「担当者の対応が悪い」といったトラブルに遭うケースも少なくありません。こうした“ブラック求人”を避けるには、面談時の質問がカギです。この記事では、面談時に必ず聞いておきたい5つの質問を紹介し、ブラック求人を見抜くためのポイントを解説します。

1. 「残業や休日出勤はどのくらいありますか?」

求人票に「残業なし」と書かれていても、実際には繁忙期に多くの残業を求められる職場もあります。面談では、以下のように具体的に質問しましょう。

  • 「1日あたりの平均残業時間はどのくらいですか?」
  • 「休日出勤が発生するのはどんなタイミングですか?」

回答があいまいだったり、「みんな頑張っています」と精神論で返される場合は注意が必要です。労働時間の実態を曖昧にする企業は、ブラック体質の可能性があります。

2. 「人の入れ替わり(離職率)はどのくらいですか?」

離職率が高い職場は、待遇や人間関係に問題がある可能性が高いです。直接「離職率は?」と聞きにくい場合は、次のような質問で探りましょう。

  • 「今のメンバーはどのくらいの期間働いていますか?」
  • 「長く勤めている方は多いですか?」

担当者が明確な数字を出さずに話をそらすようであれば、注意が必要です。人がすぐ辞める職場は、何かしら構造的な問題を抱えていることが多いものです。

3. 「休みの取りやすさや有給の消化率を教えてください」

ブラック求人の典型的な特徴は「休みが取りにくい」ことです。求人票では「シフト制」「完全週休二日」などと書かれていても、実際には休みを申請しにくい雰囲気がある職場も。以下の質問を投げかけてみましょう。

  • 「希望休はどのくらい通りますか?」
  • 「有給休暇を実際に取っている方は多いですか?」

担当者が「ほとんど取っていませんね」と笑いながら話すような職場は要注意です。休みが取りにくい職場は、長期的に見て心身に負担がかかりやすく、離職率も高くなりがちです。

4. 「研修・サポート体制はどうなっていますか?」

特に未経験で応募する場合、研修制度が整っていない職場は危険です。十分なサポートがないまま現場に放り込まれ、「できない」と責められるケースもあります。面談では次のように聞きましょう。

  • 「初日の流れや、仕事を覚えるまでのサポートはどのように行われますか?」
  • 「未経験の方も今働いていますか?」

回答が曖昧だったり、「先輩に聞きながら覚えてもらうだけ」という説明しかない場合、教育体制が不十分な可能性が高いです。

5. 「契約更新や正社員登用の実績はありますか?」

派遣や契約社員の場合、契約更新の有無や登用実績を確認することで、安定して働ける職場かを見極められます。以下の質問を参考にしましょう。

  • 「契約更新はどんな基準で判断されますか?」
  • 「過去に正社員登用された方はいますか?」

「その時の状況によります」「今は登用制度が止まっています」といった回答は、会社側の都合で労働条件が変わる可能性を示しています。安定性を重視する場合は避けたほうが無難です。

まとめ

ブラック求人を見抜くためには、「質問の仕方」が大切です。求人票や担当者の言葉を鵜呑みにせず、具体的な数値や実態を確認する質問をしましょう。特に、労働時間・離職率・休暇・研修・契約更新の5点を押さえることで、多くのリスクを回避できます。面談はあなたを評価する場であると同時に、あなたが職場を見極める場でもあります。自分を守るための質問を恐れずに行い、安全で健全な環境を選び取りましょう。

著者
リゾバ×副業ライフ実践者
はたらく旅子

フリーランスWebライターをしながら、年に数回リゾートバイトで現地生活を満喫中。働く場所を選ばない自由なライフスタイルを模索しつつ、「副業×リゾバ」の両立体験や、ネット収益との組み合わせ方も紹介しています。

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